こんにちは。お久しぶりです。
夏の疲れが出て、しばらくブログを休んでいました。
また今日から、ぼちぼち書いていきます。
今日は、ちょっと珍しい患者さんの話から、、、
え?時間ないんじゃなかったの?
数年前、とあるご婦人。
ある病気の疑いがあり、 詳しい検査を勧めたが、
検査を渋る、渋る。
「今日は急いでるんですけど〜〜」と、
あからさまに不機嫌そうな顔。
なんとか説得して検査をし、
「お待たせしてすみません」なんぞとお愛想を言い、
(サービス業!!笑)
「異常ありませんが、予防のために目薬を」と、
結果をお話しした。
ところが、時間がないはずのおばちゃんは、
「あのー聞きたいことがあるんですけど」
と始まった。
「ええ、もちろんどうぞ(時間、大丈夫なの?)」
野菜の摂り方について質問を繰り出すおばちゃん。
(詳しい内容は忘れた)
好きな分野なので、目を光らせて事細かに答える私。
さらに詳しく聞いてくるおばちゃん。
ヒマに任せて、持っている知識を総動員して答える私。
15分経過。
、、、っと、急いでるんだっけこの人。
「あのー、お急ぎでしたよね。喋ってしまってすみません。
(私のせいじゃないけど、サービス業だから!!)」
「いいえ、いいんです。
あのーもうちょっと聞いていいですか?」
え??((((;゚Д゚)))))))
時間ないんじゃなかったの?
いや、いいですよ、ええ、、、
とにかく、その日は最後まで、おばちゃんの質問に付き合った。
不機嫌そうだったおばちゃんは、満足げに帰って行った。
うん、よかったね。うん。(笑)
私の存在意義
どうやら、ナゾの信頼関係が形成されたらしく、
薬がなくなると、真面目にやってくる。
先日も、数ヶ月ぶりにやってきて、
市民検診の結果と、受けた治療について話し出し、
「やっぱり野菜は大切だと思うんです。
職場の人たちはお弁当で生野菜を持ってきて
ドレッシングをかけて食べていますが、
私は生野菜は苦手です。
温野菜でもいいでしょうか?」
やっぱり野菜の話をし始めた(笑)
もちろん、細かく答えます。
最後に、
「ここで話を聞いてもらうと安心するんです。
ありがとうございました。」
そう言って、嬉しそうに帰って行った。
(主に喋っていたのは私で、
患者さんが聞いていたような気も、、、笑)
「お大事に〜」と言いながら、ふと、
ああ、私の存在意義はこれか、と思った。
- 自分は疑問に思ってるけど
- 身近なことだし、くだらないことかも?
- どうやって調べたらいいかわからない
- 誰に聞いたら教えてもらえるのかわからない
こういう、
「どこで聞いたらいいのかわからないお悩み」の相談に乗ること。
誰かの、
「どうせ私なんて」や、
「どうせわかってもらえない」に寄り添って、
「そんなことないよ!」「こうしたらできるじゃん!」
って言ってあげられること。
今あるもので、ちょっとひと工夫のアイディアを渡すこと。
豆知識、知恵袋、みたいな感じが好き。
私が対応できるジャンルには限りがあるけど、
依頼があったことには、
できるだけ丁寧に向き合っていこう、と思ったのでした。
注)初回の投稿に、少し加筆修正しました。2017.12.05,18:00